おまたせしました!!
10月8日に行われた『亀戸の激情Vol.2』のレポートです。
写真もどっさりご用意いたしました!!
今回は、ニュース・コーナーでの卓越した文章で情報を流してくれてるスタッフ「キクちゃん」のリポートです。
これなかった人も活字で『亀戸の激情』楽しんでネ。
ジョニーとCJのバースデーを祝して行われた『亀戸の激情Vol.2』。14時半にスタジオ入りしたスタッフ&出演者は、グッズ販売の準備や会場の飾りつけなど、こつこつとスタンバイ。並行して、この日ライブを披露してくれるTHE B.E.T.SとRUSTY SLUGSのリハーサルもスタートしました!



▲リハしたり飾りつけしたり


▲物販のスタンバイをしたり

▲ヒロくん大活躍中!

▲ジョニーがことあるごとに見ていたというホラー映画。あまりにマニアックすぎて突っ込みどころ満載なので、ぜひレンタルしてチェックすることをおススメします


17:30開場。と同時に続々とお客さんがご来場。サポーターで手伝いにきてくれたスタッフ・ヨーコさんと息子のヒロくんが、チケットと引き換えに駄菓子をプレゼント。駄菓子もラモーンズらしくチョコ・バット!! 開演までの時間は、おやつをつまみながら知り合いとのおしゃべりを楽しんだり、会場内のモニターに流されたジョニーの大好きなホラームービー『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を見たりと、すでにくつろぎムード。この映画のタイトルを当てられた会員はいますか?
ラモーンズ好きが集まって、ただまったりするだけの時間が、なんともスペシャルで楽しい。


★オープニングは暴露ネタ満載のトークショー!


   


RAMONES FCのユキ会長と、ラモーンズ・マニアにしてグッズの収集家でもあるDJのKatchin'さんによるトークショーで18:30プレイボール。今回のトークのお題は、『ツアー・バンの中を徹底解剖』。実際にラモーンズのアメリカ東海岸のツアーに同行していた会長が、ラモーンズのツアー・バンの中がどんな状態であったかを紹介。「ラモーンズのバンはレンタルだった」という衝撃の事実から始まり、ラモーンズのツアーマネジャー、モンテ・メルニックさんへの追加取材でゲットしたバンの車種(Dodge社のラム・バンでした)や、メンバーの座席表、そして移動中のバンの中の“空気感”について明かしていきます。

まず座席表は会長が手書きの図を公開。これによるとジョニーは助手席。新入りだったCJと会長は1番後ろの席と、まるでカースト制度のような状態だったと語る、語る。車内に流れるBGMは、カーステレオに1番近い位置に居るジョニーが仕切っていて、常にオールディーズ・ステーション(ラジオ局)をセレクトすることから、若いCJは耳にウォークマンをし、自分の世界にこもっていたという話。人間関係や同乗した女子のラインアップ(時間厳守できない女は乗せない! といったルールも暴露・笑)など、会長の口から出てくる興味深い思い出話は、ツアー・バンに動向した日本人はいないからワンアンド・オンリー。とにかくショーゲキ! バンの窮屈さや不便さに辟易したCJは、後半になるとバンを離れ機材車で移動していたことも明らかになりました。 ここに、Katchin'さんのマニアな突っ込みや補足データが加わって、トークはどんどんディープな内容に発展。あっという間に予定時間を終了…どころか、がっつりタイムオーバーとなりました。できればずっとこのトークを聞いていたかったなぁと思ったのは、スタッフだけではないハズです。



▲バンの座席表は、トークのあと会場内に貼られ、
みんな興味深く見入っていました



お次のコーナーは、ファン参加企画の『なりきりラモーンズ』。それぞれがラモーンズやバンドとゆかりのある人物になりきるこのコーナーでは、さっそくファンたちのラモーンズ愛がさく裂! 自慢のモズライトはもちろん、カットオフしたTシャツとプレスリー・サングラスに至るまで、こだわりのコーディネートで見事なガールズ版・ジョニー・ラモーンを披露してくれたのは、市川ラモーンズというバンドで活躍中の高橋みほちゃん。



MIHO TAKAHASHI

ヤーボ・ラモーン





ジョニー・ラモーンのマニアというか、人生そのものをジョニー色に染め、静岡から参戦してくれた東京ラモーンズのヤーボ・ラモーン君は、皮ジャン→演奏→衣装替え(スニーカーまで後期のジョニー・ラモーン風に履き替えてた!・笑)という一連の動作を、なんとか持ち時間の5分以内にまとめるため事前練習を重ねての登場。特注の皮ジャンや手作りTシャツ、小物やモズライトのピックアップに至るまで、盛りだくさんのこだわりで圧倒してくれました。

次はオーディエンスをかき分け、映画さながらステージに垂らされたロールスクリーンをひっぱがして登場のアイダホレイニーズの鈴木琢也くん。映画『ロックンロール・ハイスクール』に登場する校長の子分の一人になりきり、アメリカのミリタリーショップからボーイスカウト風の衣装を取り寄せたという気合の入れっぷり。校長役のユキ会長にちゃんとミスプリントを読み上げる演技までステージでやり倒し用意周到の完璧さ。さすがこの映画をベースにバンドを結成しただけある。「久しぶりに映画見てみたいなぁ」というキモチにさせられる、愛情こもったパフォーマンスでした。



TAKUYA SUZUKI

▲映画のまんま! ちょっとした小芝居まで入る手の込みよう!


さらに急きょなりきりに出場を表明したのが、YUKI 会長with RUSTY SLUGSによる即席ラモーンズ。場内が暗転し、ステージ上にはアルバム『TOO TOUGH TO DIE』のカバーさながらの、シルエットラモーンが出現! 亀戸ハードコアのスタッフを巻き込み、入念なリハーサルを重ねてライティングやスモークを凝らした演出で、とことんなりきりました!


   
YUKI KUROYANAGI with RUSTY SLUGS

▲「このなりきりは、YUKIさんに無理やりやらされた!…わけではないよ?」(L'Tomomy)
4人でナイスなシルエットを作ってくれました!



★お宝自慢

『なりきりラモーンズ』に続いて始まったのは、ラモーンズにまつわるグッズを披露する『お宝自慢』。トップバッターは、新宿にあるブートショップ『AIRS MUSIC VIDEO』に勤務していた堀内サン。95年に来日した際、10月18日と10月24日の二度にわたりジョニーが来店したときのエピソードを含め、来店時の写真や、ジョニーがFAXしてきたという探したいブート・リストなどを披露してくれました。


   
▲ジョニーから送られてきた手書きのリストと来店時の写真。
会場の誰もが「いいなぁ~」と思ったはず!



    


次に檀上に上がったのは、名古屋から参加してくれた小池猛&あきこさんご夫婦とお仲間のユリさん。96年、アルゼンチンのブエノスアイレスで行われたライブにFCツアーで参加した彼らは、当時のマニアなお宝を披露してくれました。なにがマニアなのかというと、お宝にちりばめられたエピソード! ユリさん持参のTシャツは、アルゼンチンで買い求めたもの。あきこさんが取り出したジップロックに入った紙切れは、ブエノスアイレスの街角に貼られていたラモーンズのコンサートのポスターの切れ端! そして猛さんのTシャツは、なんとジョニーのサイン入り! ブエノスアイレスからの帰路、NYで乗り継ぐ際にラモーンズのメンバーと落ち合うことができた彼ら。「会長から“ジョニーのサインもらっときな”って言われてTシャツにサインもらったけど、サインもらっちゃったら着れなくなっちゃうじゃんって思った」(猛さん)と、斜め上行くマニアなコメントも披露してくれました。

そしてお宝といえばこの人、DJのKatchin'さんも参戦。


   
▲リハーサルの時から注目度大!
Katchin'さんが何をお披露目してくれるのか、出演者一同興味津々でした



この日披露してくれたのは、1987年9月26日にディッキーズとともに行ったライブのフライヤー。使われている写真には、なんと幻のメンバー、Elvis Ramone (ex.Blondi)が映っています。「実際のElvis Ramoneは、このライブの1か月前の8月28、29日のライブで叩いて根を上げちゃって、9月26日のライブはマーキーが叩いた」というトリビアまで紹介してくれました。
 
そして、なりきりにも登場してくれたヤーボ君はオリジナル・カスタム・ベースを静岡から持参してくれました。自分で作るのが1番だもんね、というわけで、ここでもマニアックぶりを発揮してくれました。



▲静岡からカスタム・ベース持参でお宝に参戦してくれたヤーボ君。
完璧。ベースだけど。



★特製バースデーケーキ入場!

と、オープニングからとことんラモーンズなトピックで走り続けた『亀戸の激情』。お次は待望のライブアクト! のその前に、ジョニーとCJのバースデーをお祝いするケーキタイム! ステージ上には、この日のために用意された特製バースデーケーキが登場し、記念撮影のあと、ひとりひとりに振る舞われました。クリームたっぷりのチョコケーキは「うまし!」のひと言。ライブでひと暴れする前にみんなで仲良く糖分補給とあいなりました。



▲今年のケーキは
FCスタッフ・もにゃこ特製の3Dケーキ!

▲お手伝いスタッフとして参加してくれた
ヒロくん&ヒロくんママが切り分けます



▲甘いケーキに思わず笑顔!


★電撃ライヴ

ケーキでお腹を満たした後は、いよいよライブ! 今回はスペシャルな2バンドが出演してくれました。まず、オープニングを飾ってくれたのは、ガールズ・カバー・バンド、RUSTY SLUGS!
バンドを結成してからこの日が3回目のライブというフレッシュな3人が披露してくれた曲は 「Sheena Is A Punk Rocker」、「Judy Is A Punk」、「Chinese Rock」などなど。疾走感あふれる演奏と、見た目よりもかなり骨太なベース&ボーカル・L'Tomomyの歌声と、ギターだけじゃなくボーカルも頑張る働き者のSachico Slug、そして初々しいエイト・ビートを響かせるRinrin Slugによるパフォーマンスは「ラモーンズをやりたい!」って気持ちや、ラモーンズの曲を歌い演奏することの楽しさが伝わってきました。

「知り合いのマニアから、足の開き方とか、演技指導をしてもらって頑張りました! 会長のYUKIさんから、『このイベントはラモーンズの文化祭だから』とアドバイスをいただいたので、明るく楽しくパフォーマンスできたらいいなと思いました」(Sachico Slug)

「また機会があったらぜひ!
仕事を休んででも参加させていただきたいです!」(L'Tomomy)



RUSTY SLUGS
▲セットリストに『Bonzo~』を入れたのが彼女たちのこだわり!!



『亀戸の激情』もいよいよエンディングへ。イベントの大トリを飾ってくれたのは、B.E.T.S!
 
オープニング・ナンバーは、ラモーンズ・スタイルそのまま『DURANGO 95』でスタート。ラモーンズのシンプルなナンバーを、ギラギラと妖しく展開していくB.E.T.Sならではの周波数というか様式美。とにかく『肉食系』って言葉がピタりとハマる、ハイ・ボルテージなパフォーマンス! 今回のイベントに出演の為にCJをリスペクトしたナンバーでセットリストを固めようとリハーサルを重ねてきたB.E.T.S.。
しかし当初予定していたロスグサノス・ナンバーは、メンバー自身が納得いく状態にできなかったという理由でこの日のセトリからはカットされてしまいました。しかし、CJ ラモーンらしさが出たナンバーをどっさり並べ、これでもかとバンドの“色”を出してくれました。ザ・シンプソンズのHAPPY BIRTHDAYをど真ん中に挟むパンクな演出もカッコ良かった!


B.E.T.S!!
   


   


   


[B.E.T.S セットリスト]
1.DURANGO 95
2.LOBOTOMY
3.ROCKKAWAY BEACH
4.ROCK'N'ROLL RADIO
5.HAPPY BIRTHDAY
6.STRENGTH ENDURE
7.DO IT TO ME
8.OUTSIDER
9.PSYCHO THERAPY
10.RAMONES
11.TOMORROW THE WORLD
12.BOP'TIL DROP
13.PINHEAD


このショーのハイライトは、B.E.T.SにHOT&COOLの大口さんが合流してからの転換! オープニングからの骨太なうねりは、大口さんが加わりツインギターになったこでさらに迫力を増し、『R.A.M.O.N.E.S.』はもちろんドスの効いたジャムで『Overkill』のおかわり合戦を挟みこむなど、らしさの光るセッションも披露。ラモーンズのカバーライブは何度も見てきたであろうファンたちも、このパフォーマンスには「やられた感」アリアリ。いい意味で踊らされてしまったのではないでしょうか。そしてラストの『PINHEAD』では、コスプレした会長と『PINHEAD』をイメージしておもわず購入したというTシャツをまとったzaitetsuさんとともにWピンヘッドでステージに乱入! サイコ―の盛り上がりで幕となったのでした。いやぁ、B.E.T.S、大口さん、そして会場のみんな、かっこよかった楽しかった!


ライブ終了後、B.E.T.Sのメンバーを直撃。今日のためにどんな準備をして、どんな思いでステージに立ってくれたのでしょうか?

「簡単に言えば、なりきりラモーンズじゃなくて、
オレたちなりのラモーンズをやろうと」(HIDE/ギター)
 
「ほぼ後半は大口くんが歌って弾いてという流れだったので、ラモーンズ終わってからも、『ラモーンズ好きなら絶対アリでしょ?』っていう流れになりました」(G-PUNK/ベース)
 
「やっぱりね、ラモーンズやってもモーターヘッドやっても、なりきりになれないのよ。自分にしかならない残念さというのか。人からそれば『いいじゃんそれ』って言われるかもだけど、やっぱりいくら好きでいくらやっても、なりきれない何かが(この2つのバンドには)あるんだろうね」(大口/ギター&ボーカル)
 
「結果的に、B.E.T.Sのロックンロール、B.E.T.Sのラモーンズになったのかなと。ジョニーやCJに、オレたちの気持ちが届いたらいいですね」(TAKASHI)

「今日のセットリストのテーマは、ぱっと瞬間的に『これやれるかな?』って。前半はそんなノリで、後半は大口くんが入るっていうんで、みんなで『この曲どうかな』とか、話し合って決めました」(TAKASHI/ドラム)



▲亀戸HCのシンドウさん、ホシノさんと記念撮影。
なりきりのライティングを「LOCO LIVE」風に仕立ててくれたり、スモーク焚いてくれたり、
ありえないくらいのホスピタリティでイベントを支えてくださいました!



最後に、本イベントを開催するにあたってご協力いただいた亀戸ハードコアのスタッフさん、B.E.T.S、HOT&COOL大口さん、RUSTY SLUGS、そして会場に足を運んでくださったみなさんに、あらためて御礼申し上げます。ラモーンズ愛のつまったとってもスペシャルな時間を作ってくれたみなさまに感謝です。<キク>


2011.12.01



テキスト及び写真 : 畔柳ユキ / Ramones Fan Club Japan ©RAMONES FAN CLUB JAPAN
ALL TEXT & Photos by ©yuki kuroyanagi & ©RAMONES FAN CLUB JAPAN

記事及び写真の無断転載を固くお断りいたします。

 





 



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