11月1日 大阪 クアトロ

CJ以外のメンバーは全員初来日。20歳のネイトは当然だと思うけど、日本に居られることをCJに感謝しているように見えた。だからなのか文句も言わずみんなおとなしい。私も今回のメンバーには初めて会ったけど、CJとの距離感がそうさせるのか、何らかの説明を受けているのか(笑)、あまり初対面な感じもせず普通に話せた。CJのラモーンズの初来日の時のことと似ていても、初めての日本にキョロキョロしているメンバーを、経験豊富なリーダーがあれこれ教えているという風景。あの頃のジョニーみたい。今では、アメリカにはチャイナタウンも和食もどこにでもあるから、みんな普通にお箸も上手に使い、食べ物は普通に何でも食べていた。昔とは違うなぁ。
余談ですが、当時ラモーンズのメンバーでお箸を上手に使えてたのはCJとこれがジョニー。来日公演を重ねてたら、「NYに戻って時々日本食が食べたくなってレストランへ行った」と言ってたから上手になったのかも。





大阪も革ジャン・キッズが続々と集まりクアトロはいい感じ。なんとなくお客さんの年齢層は少し下がってきている気がする。CJたちのスケジュールは、名古屋から新幹線で移動して新大阪駅からは直接会場へ行き、まずはサウンド・チェック。サウンド・チェックはだいたい3曲から4曲だけ。『JUDY IS A PUNK』や『LET’S GO』を演っていた。そのあと軽くケータリングを取ってホテルに一旦戻ったり、サインを書いたり。このあたりもラモーンズ時代とあまり変わらない。








取材は東京で済ませることが多いので、名古屋や大阪では取材はしない。楽屋でものんびりしていて、時間が来たらラモーンズ時代からやっているアンプに繋がない”音無しリハーサル”を楽屋で15分くらいやる。大阪の楽屋は狭いけど、ちゃんとやっていた。このルーティーンワークはラモーンズの時から続いている。楽屋リハが終わってもイヤホンをしてラモーンズの音を聴いて確認していてみんな真面目(笑)。この頃にはメンバーの特徴もつかめてきて、ピートがスマホ魔だというのはわかった。スティックとお箸を持つ時以外は絶対にスマホを離さない。

GABBA GABBA HEYの看板はスマッシュの若いスタッフがやることになった。20代の彼は YouTube でラモーンズの動画を見て勉強してきていたのでスタッフから「やってみろ」と。で、この勉強の成果でSEが『続・夕陽のガンマン』だということを学び、用意してきてくれちゃったのです。だから大阪公演からはSEに突然、あれがかかったのです。突発的な事件だけど、まぁちょっとラッキー!?

SEが流れた時、メンバーはステージに向かうために廊下に全員集合していて、私はそれを撮っていた。SEのどんどん♬という最初のイントロが聞こえてきた瞬間、CJは私の顔をジロッと見た。(何で?)みたいな顔して。すかさず「No. 私じゃない。知らない」と即答。一瞬、緊張した顔になった。あのSEはファンもバンドも緊張する曲なのね ! ? (笑)。東京と名古屋のファンから「なぜ大阪から?」って質問メールをもらったけど、そうゆう理由です。


  





「ライヴは毎日同じ」というジョニーのセリフを引用します(笑)。いや東京、名古屋、大阪と3回見てそれに気がついたんです。同じクオリティで曲はやらなきゃいけないんだったと。ラモーンズの場合、全曲で1パックというか崩さない流れみたいな型(様式)があるし、流れを絶対に止めなかったから、時々そんな風になっているなと。正直、2014年のCJ バンドのメンバーのパフォーマンスはそうじゃなかった。一度もそれを感じなかった。あれはそうゆうスタイルだったからいい。でも今回は「ラモーンズ、こんな感じだったな」と思わせる瞬間が時々はあった。スピードがあったし見ているこっち側が「ちょっと一旦、止まって、息つぎさせて」くらいガーッとたたみ掛ける構成だったけど、それを少し感じられたのが、大阪公演。こんなにマニアックな見方する必要もないけど、ラモーンズのライヴをyou tubeやDVDで見過ぎてるようなファンは、CJの公演で少しはそれを感じられたんじゃないかなと思う。








終演後のファンクラブ会員のミーグリは大阪は応募が少なかったけど、それはラッキーとも言える。じっくり話ができるから。質問を英語で書いてきて、自分で伝えようと頑張るファンに対して、ラモーンズのメンバーはちゃんと聞き取ろうとしていました。そこはすごく誠実。今も昔も変わりません。


P.S. 大阪の写真はリハーサルも見せます!



2018.11.19



テキスト&写真 : 畔柳ユキ / Ramones Fan Club Japan ©RAMONES FAN CLUB JAPAN
取材協力 : もにゃこ(RAMONES FAN CLUB JAPAN)
デザイン : ヤーボ・ラモーン(東京ラモーンズ)

記事及び写真の無断転載を固くお断りいたします。

 





 



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