会員からずーーっと「やって、やって」と言われてきた「FC企画のイベントをやってくれ」が遂に実現! ライヴ・パフォーマンスからパスタ・ソースの試食まで、いかにもFCの企画な濃い1日。お土産付き盛りだくさんの秋のラモーンズFCJ文化祭のリポートです <リポート BY カイチョー・ユキ>



★ 準備編

フライヤー作ったり、ステージに登場するピンヘッドの衣装を作ったり、物販を箱詰めしたりと、やること満載の自分たち企画。他人の企画に参加するのは簡単だけど、自分たちで企画するとタイヘンだなぁと汗をぬぐいながらも、ぬかりなく準備はする“鬼軍曹”仕込みのFCジャパン。我ながら働く、いや、スタッフがよく働いてくれました。

 宝くじが当たったら、このメンバーで会社設立したいくらいラモーンズFCのスタッフはよく働く。
などと、人ごとのように書いてるが、当日までにミーティングを重ねて話しあうこと十数回。最後まで踏ん張って結局、断念せざるを得なかった「大阪での開催」。もっと早いうちから計画的につめていけば、やれないこともなかったんじゃないかと今も思う。お店を調べたり高速料金調べたり、いろいろつめて行ってからのダメ出し(中止)だったから本当に残念。
 「協力します」と積極的に声をかけてくれた西の会員のみんな、ごめん。今年の目標は西でイベント開催。まだ残ってるパスタ・ソースの賞味期限が終わらないうちにやる。ちなみに賞味期限は2011年の11月。やるよ、やる。



★ 当日

私の車が至上最高に重くなるのが毎年7月末のフジ・ロックに向かう時なんだけど、同じくらい車体が低くなっちゃったこの日、段ボール6個と人間でぎゅう詰めの車で亀戸に向かう。そうそう「なんで亀戸で?」とよく聞かれたけど、友達のバンドを見に行ってて馴染みだったこの箱が、ハード・コアという怖い名前のイメージとは全く違い明るくて、アット・ホームな空間だったからかな。FCのイベントだし、広すぎても狭すぎても困るけど、ちょうどいいサイズだったし都心じゃないけど、駅前という立地も良いなど、とにかくお店がいいムードってことが選んだポイント。ピンクの壁もラモーンズっぽくてポップだったし。お店のスタッフもラモーンズ・ファンでみんな気持ちよく対応してくれる「心で商い」「下町のライブ・ハウス」ていう感じ。第一回の企画にはぴったりだったかな、と。

亀戸到着。物販のマーチャンダイズの新しいデザインのパーカーを並べたり、ステッカーを並べたり、写真展の写真やポスターを壁に貼ったり、もくもくと働く。そうこうしているうちに電撃ライブのバンド・メンバーがリハのために集まる。

今回の電撃バンドは、どんだけ似てるかの大会じゃなくて、ラモーンズ・ファンを楽しませてくれるライブにしたかったので、「ラモーンズが好き」な「ラモーンズを聴いて育った」プロにお願いしました。ギターはCJの時にも飛び入りしたマーティ・フリードマン。いつも通り「忙しくてもその日は空ける!」とやる気まんまんの参加。ベーシストのASPARAGUS原直央君はショートサーキット時代からの筋金入りラモーンズ・マニア(近日中にそのマニアっぷりをI'M RAMONES MANIAのコーナーで明かします)、DsはCOCOBATのRYO。トミーをめざしてだいぶスタジオに入ったらしい。
そしてVoは、とある人の返事待ちだったんだけど、結局、レコーディングから抜け出せず参加を断念。候補の中で過去にラモーンズのカバーをやったことがあって、ステージで観客を盛り上げてくれるのが上手で、花があるRYOJI君にお願いしました。という即席バンドなのにスーパー豪華なラインナップ?! レコーティングしたいわ。
そんな4人は初顔合わせなのに、リラックスしてるようにみえる。「じゃ、やる?」みたいな感じ。さすがプロ。なのに、ピンヘッド役のわたくしカイチョー・ユキが、もにゃこハンドメイドの「GABBA GABBA HEY」看板を渡すタイミングをミスってばかり。以外と難しいんだって、このタイミング…。という間の悪さを察したVoのRYOJI君が「僕がCome On!って言うからその時に渡して」とタイミングを作ってくれました。優しいね。

 



★ スタート

今回のチケットは「亀戸せんべい」と「バッジ」と「マーキー・ラモーンのパスタ・ソース試食券(笑)」付き。普通のライヴの企画じゃなくて、FCの文化祭だからね。こんなのもありか、と。それから亀戸っていう下町カラーをだしたかったから。
開場になるとぞくぞくと革ジャン軍団が集まり出し店内もあっというまに人だらけ。この日の司会は私とラモーンズ・マニアのDJ、katchin'。彼はロンドン・ナイトの大貫さんと長いことラジオDJもやってるだけあって、司会やしゃべくりのセンスは抜群。革ジャン軍団のあしらい方もうまい(笑)。ていうかkatchin'も純粋にラモーンズ・ファンだから愛がある。なんだかんだでこのコンビも3回目で呼吸もあってきた感じ?

★1部・CJの来日公演映像ダイジェスト上映と裏話トーク★

イベント最初のコーナーは、2010年2月に来日したCJのライヴ・パフォーマンスのダイジェスト版上映。インタビュー・シーンも含む30分のこの未公開映像は、友だちのオム君がFCのために編集して作ってくれたもの。オム君、グッド・ジョブです。映像が始まった途端、客席の革ジャン軍団から「HEY HO LET'S GO」のかけ声(笑)。その後はおとなしく(?)CJのパフォーマンスを鑑賞。その後司会のkatchin'とカイチョー・ユキの裏話トーク・タイムに突入。CJ来日時のベース盗事件の裏話はざっとこんな感じ。

●「いつ、CJのベースは盗まれたのか?」

東京公演2日目の全てのショウ終了後。ちょうど本人がファンとのミーグリをやっていた時に、マネージャーが耳打ちをしにきた時があり、あの少し前に盗られたんだと思う。

●「その時CJはどうしていたのか?」

楽屋でファンとのミーグリをしていたが、その耳打ちの直後も、そのあとの少年ナイフとの打ち上げも平静を装い、自分の仕事をこなしていました。もちろんその事に関しては一言も言わず。

●「その後CJの心境は?」

その少年ナイフとのうちあげでナイフのメンバーが去ったあと、私の顔を見て「大変なことがおきちゃった!」といきなり言った(というより吐き出したという感じ)だったので、盗難の事で周りを騒がしくしたくない感じで気をつかっていたとは思う。その後はため息とその時の心境で、そのままジョニーへの思いを語るという時間になってしまい、いろんな思いがこみ上げて遂には目頭を熱くしてしまいます。居酒屋にいたので、お手拭きのタオルで顔をふきながら涙を拭っていたという感じ。CJが泣いたので、つられそうだったけど私は絶対に泣くまい、明日のショウまでになんとかベースを調達しようということばかり考えてました。

●「翌日の状況は?」

正直言って、昼に会った時のCJは、ため息ついて気がぬけているようなしょんぼりした顔で現れたけど、ファンがツイッターで呼びかけてくれていることや、FCの会員も心配しているなど日本でこの騒ぎが大きくなっていることなど、機材を貸すと手を上げてくれてる人が沢山いることなど、いろんな善意で気持ちもアップし、無事にライヴができました。

この盗難事件の裏話しタイムでは、katchin'企画・制作のCD、Disoscillatorsの「六連銭」の試聴とこのCDに関する裏話も紹介。2月のCJベース盗難事件後、CJに少しでも良い想いをしてほしいというkatchin'の愛あるサポート心からこの曲の収録が決まったというイイ話や、ラモーンズのレコーテイング方法がCJの録音の仕方で分かったというラモーンズ・マニアなプロデューサーならではの貴重なトークも聞けたトーク・タイムで1部終了。

 



★ 第2部・パスタ・ソース試食会 ★

そんなシリアスなトークのあとはこのバカげた企画、3人がなくなったらいきなり商人ラモーンとして、ビジネスに精を出すマーキー・ラモーン・プロデュースの「ブルックリン・オウン・パスタ・ソース」の試食会。とはいえ、なんだかんだ、言ってもラモーンズ・ファンはこの味が気になるところ。ここだけの話し、CJ来日中に「コンドームだの、パスタ・ソースだの、ラモーンズの名前を曲やバンドの素晴らしさで伝えるんじゃない活動ばかりして」と、話していたので、こんな企画やってまーすとは言えませんが(苦笑)、とにかく私も味に興味がありあり。けど、このパスタ・ソースは日本からネットでも買えないことになっていて、仕方ないからアメリカの友だちに頼み購入してもらい運搬してもらいました。友だちのみなさま、本当にありがとう。

で、肝心の味はというと、マイルド。オーガニックという事になっているからか? アメリカのソースのわりには良くも悪くもマイルドで子供向きな味でした。パスタを茹でてる暇がないので、スティック・パンにつけて会場中スタッフ、バンド、店員のみんなでいただきました! ちなみにマーティ・フリードマンの感想は「パンがうまい」(爆)。ちなみに空の瓶はきれいに洗って我が家にあるが、欲しい人いる? 売ってあげる(笑)。

 



★ 第3部・電撃ライヴ ★

お待ちかね!の電撃ライヴ。いったん座っていた椅子を片付けるという一見面倒な作業も観客の協力の元、スムーズに準備できちゃうところが文化祭ならでは(笑)。いいよね、こんなのも。
 
メンバーは最初に紹介した豪華ラインナップ。「お願い〜やって、やって」の半ば強引なカイチョー・ユキからの依頼を快く(断れず?)引き受けてくれた心が広い大人なミュージシャンばかり(あざ〜す!!)しかしラモ−ンズをプレイすることにはみんな愛があるからOKなのだ。だけど考えみると、見てる私たちは楽しきゃいいがファンクラブのイベントで熱いファンの前でカバーをやるって、私ならビビる(笑)。罵声飛ぶかも〜みたいな。だから愛と自信がないとできないなあ〜って。
 
この日のセットリストは初期3枚からの選曲だったので「じゃあ『イッツ・アライヴ』のロンドン・レインボーシアター大晦日の再現をやろう!」と勝手に決める(笑)。あのライヴは大晦日のカウントダウンに合わせて観客全員に「GABBA GABBA HEY」のミニ看板が配られた日だったから真似して入場時に配る。ただのコピーだけど。
 
SEはもちろん『続・夕陽のガンマン』! 観客は「HEY HO LET'S GO」コール。ベーシストの直央君がステージに出る直前に「ヤバい、この曲聴くと緊張してくる」というラモーンズのライブ体験組なら誰もが共感できるあの瞬間のマニアな心境を、ステージに向かう前に吐露してました。
 
まずは、マーティが作ったセットリストから「ロッカウェイビーチ」! 「1-2-3-4」でライブがスタート! 見た目のビジュアルは見事なまでにバラバラなバンドだけど、曲がはじまればパフォーマンスはばっちり。トミーの「ちょっとズレた感じをうまくキープしながら叩く(by RYO君)」感じもなかなかの初期ラモーンズ風ドラム。ベース直央君のカウントの入れ方のタイミングが絶妙なのは、聴きこんできたファンならでは。マーティもちゃんとダウンピッキング! マーティのギターはカイチョー・ユキのジョニー・モデルを使用しました。実はマーティもこの時に発売したジョニー・モデルを持っているんだけど、アメリカに置いてあるそう。そして、POTSHOTでの長いキャリアで疑うことのないステージ・パフォーマンスのRYOJI君の柔らかい表現方法もジョーイのキャラクターを表すかのようで合っていたと思う。
 
集まった観客は今まで椅子に座ってた鬱憤をはらすかのように、前のめりで拳を上げて大盛り上がり。会場の空気はまだ2曲目なのに、もう熱気。本物のラモーンズのショウみたいに最初から最後までノンストップで進む。これがラモーンズのライブ・スタイルの基本だよね。
 
そして最後の曲「PINHEAD」では、スタッフもにゃこがのこぎり片手に作った「GABBA GABBA HEY」看板とともにカイチョー・ユキが(だいぶ雑に作った→)ピンヘッドの赤い衣装を着て登場。結局ぎゅう詰めの会場で後ろからステージまで辿り着けるか大分不安だったけど、なんとか前に行き、RYOJI君の「カモーン!」に合わせて看板を渡す。で、ステージでジャンプ。とりあえず渡しちゃえば、あとは飛ぶだけだから、これはさんざん見てきたので簡単ね。(笑)。クライマックスは、ロンドン・レインボーシアターの再現という大げさな目的をくっつけましたが、観客みんなでコピー用紙の「GABBA GABBA HEY」ミニ看板をかかげることだったけど、見事にみーんなやってくれてた。さすが。ノリがわかってる。
 
というわけで、最後の曲「PINHEAD」で終了したが、バンドもファンも盛り上がっちゃって、アンコールが鳴り止まずもう1曲演って終了しました。あー、楽しかった。

 



★ 第4部・Q&A ★

会場内の空気が完全に熱気になっちゃったので、暑かったけど、とりあえずみんなで椅子を戻して元の会場の姿に戻す。ここからはQ&Aタイムと、またまたバカ企画の「ラモーンズの楽屋に常備してあったyoohooドリンクの試飲」タイム。ジョニーがこのyoohooの自分の顔入りTシャツをよく着ていたので、ラモーンズ・ファンには馴染みも深いと思うけど、日本では現在販売はされてないので、これまた私の友だちにハワイから買ってきてもらうという完全にお友達ネットワーク様々な企画。じつはこれ、東海岸(NY)には結構うってるんだけど、西(LAやSF)ではあまり見かけないんです。
日本でも関東と関西ではお菓子の種類が違ったりするもんね。あんな感じ。でもハワイにはあるという情報をゲットしていたので、手に入りました。ちなみにイチゴ味も出たよ。で、こちらはあまり本数がなかったので、抽選で当たった人(それでも25人くらいはいたと思う)に、飲んでもらう。
 
私がさんざん『I Love RAMONES』の中で「まずい、まずい」書いてきたので、「どんなにまずいか飲んでもらいましょ。かんぱーい」のかけ声でみんなが一斉に飲んだんだけどその後すぐに「うまい」の声が…。「え? うまい???」と予想外の反応に私がぼけっとしていると、前の方のお客さんが「カイチョー、飲んでみたら」と一口飲ませてくれたんだけど…うまかった。あれー?
味が進化していた。驚き。ラモーンズが楽屋で飲んでいたのは、こんなしっかりとしたチョコレート味ではなく、これをカルピスみたいに水で薄めたような味だったのよ。あの激マズいyoohooはもう2010年の秋には存在しなかったのでした。時代は流れる。

  

その後はラモーンズや私やkachin'への質問コーナー。でも既に時間もおしていたので、どんどん進めておしまい。ちなみにどんな質問があったかというと「ジョーイの眼鏡には度が入っていましたか?」とか「ジョーイの身長は?」とか正当派な質問が多かったかな。ラモーンズ・ファンは真面目だわ。私といえば、本には書けないようなエグイのを期待してたんだけど、(グルーピーの話とかクスリの話とかDeeDeeの家の話とか)、また今度ね。
 
という、なんだかんだで4時間弱の文化祭。これが第一回自分達企画のFCイベントの様子です。少しは伝わったかな? 第2回はこれをもっと楽しく、もっとふざけて、そしてもっとハードコア・ラモーンズなイベントにしたてあげたいね。頑張りたいと思います。みなさま、来てくれてありがとう。亀戸ハードコアの皆様、いろいろとありがとうございました。スタッフ、そしてkatchin'、協力してくれたオム君、フライヤーの亀イラストを書いてくれたryota君、みんなありがとう&お疲れさまでした。最後にFCスタッフのひとことです。
 
●入手困難なパスタソースをわざわざ海外から取り寄せてみんなで大試食会をやっちゃうなんてこのFCだからこそできたこと(笑)! 電撃バンドの演奏もめちゃめちゃかっこよく、We're a Happy RAMONES Familyだな〜ってしみじみ感じた夜でした。楽しかったー。 <STAFF もにゃこ>

●ラモーンズFCのイベントにスタッフで初参戦しました。イベントの2日前から、緊張で眠れなかったことを覚えています(笑)「RAMONES」というつながりで、みんなが集まって、感動して、笑って、熱くなる。1から10まで、人々の情熱と愛に溢れたイベントでした。バンドを通して素晴らしい繋がりが生まれたコトにとにかく感動、感動です!! いつも他のみんなに助けて頂いて、教えて頂いてますが、これからもRAMONESと皆様と一緒に楽しんで行きたいです!! <STAFF みれ>

●とにかく、イベントが無事に出来て良かったです。そして、亀戸ハードコアで出来たのも良かったと。。。私の最大の失敗は、バンドの皆さんにステージ・ドリンクを出し忘れてしまったこと! でも、優しい皆さんは『大丈夫。飲む暇なかったから〜!』と言ってくれました。最初からユキさんがめざしていたように、『アットホームなイベント』になったと思います。私も含め、あの現場に居た方達はいい空間を感じていたと思います。時間が足りなかった〜〜〜。<STAFF Sumie>

●とにかくとにかく楽しかった! スタッフとしてほとんど物販ブースにいたわけですが、イベント中はロビーまでずっと場内の熱さが伝わってきてました。「ラモーンズが好き!ラモーンズ楽しい!」という皆さんのピュアな気持ちを集める場所を作るお手伝いができて、すごく光栄&幸せな時間だったなあ。今年は何しましょう!ね、カイチョー!<STAFF kaori>

2011.01.24

テキスト及び写真 : 畔柳ユキ / Ramones Fan Club Japan (c)RAMONES FAN CLUB JAPAN
ALL TEXT & Photos by (c)yuki kuroyanagi & (c)RAMONES FAN CLUB JAPAN

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